あたり一面真っ白!?古代エジプトのファッションとは。

FASHION

エジプトというと、黄金のマスクなど、派手なイメージが思い浮かぶかもしれませんが、服装はというと、どんなイメージを浮かべますか?今回はそんな古代エジプトのファッションを紹介していきます。

○古代エジプト文明の大まかな歴史は、別記事にまとめています。良ければこちらも参照してください→謎多き神秘的な文明。古代エジプトの歴史まとめ。

まるで白装束!古代エジプトのファッション

 

 

そう!かなりシンプルなのです。紀元前3000年頃、ナイル川流域で亜麻(リネン)が生産・輸出されていました。酷暑のエジプトにとって薄手のリネンはとても重宝されました。貴族や王族の服装は、衣服の材質や形状よりも、特別な装飾品を身につけることで庶民と区別されました。

 


第18王朝 墓の壁画 抜粋

 

左側の壁画から、女性はシースーを、男性はシェンティを身にまとっていることがわかります。
また、右側の壁画では、上流階級のものと庶民が描かれています。両者の衣服の形状や素材にはあまり違いはありませんが、位が高くなるほど、襟飾りや腕輪などの装飾品が身につけられていることがわかります。

 

エジプトファッションの意外な素材

綿や絹はまだインド・中国から渡来しておらず、亜麻と毛織物のみ存在しました。その中でも、獣の毛は不浄なものと思われていたためあまり着用されず、亜麻が主流でした。機織り機が存在していた為、織り目の細かさで高級品と区別していたようです。また、亜麻は染色しづらい素材なので、基本素材そのままの白色の服が身につけられていました。彩色の技術はあったのですが、化学薬品がなく、色落ちが激しかったことから、刺繍糸を染めて服に飾り付けするくらいでした。色止めにはミョウバンが使われていたそうです。

 

 

エジプトの帽子・被り物

エジプト人は衛生面や体温の発散などの目的から、男性は髪を剃り上げ、女性は短く刈り込んでいた。 上流階級の間では威儀を正すためにさまざまな被り物が考案され、編んだ人毛もしくは麻糸を使ったカツラが身につけられていました。


古代エジプトのカツラ

 

個性豊かなファラオの王冠

中でも、ファラオが被る王冠はたくさん種類があって面白いです。抜粋してまとめてみました。

 

実は布だった!?エジプトで一番有名な王冠ネメス

ツタンカーメンの黄金マスクにも使われている一番エジプトっぽい王冠のネメスが最古の王冠なのですが、実はリネン製だったのです。ずっと鉄器だと思っていたので古代の錬金術すごいなーと思っていました。
 

 
 

アーミーベレーのような王冠のケペシュ

実際に戦争の時被られていたそうです。

ケペシュはアーミーベレーの先駆けかもしれません。
 

 

その他のエジプト王冠

その他アテフ冠・アメン冠、デシュレト・ブスケント・ヘジェト・ヘヌ冠の壁画はこちら。
細部まで細かく描写されています。左下の壁画では、王冠の描写によって、上下エジプト統一の模様が描かれています。

 

 

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アクセサリー

様々な装身具が利用された古代エジプトにおいて、特に重要視されたのは、首や胸部を飾るものでした。その中で、特徴的な装身具が2つあります。1つ目は襟飾りです。襟飾りとは、大量の円筒形ビーズを何段も連ね、その両端をターミナルと呼ばれる大型のビーズで固定した装身具です。木棺やミイラマスクに頻繁に描かれています。2つ目はペクトラルです。これは、方形や祠堂の形をした大型のペンダントで、首にさげて使われました。

 


 
これらのモチーフには、様々なシンボルが描かれていました。古代エジプトのシンボルはたくさんあるので、今回はその中でもエジプトを代表するアンク、スカラベ、ウジャトの目の3つのシンボルをご紹介します。
 

現代でも、ペンダントやピアスのモチーフに使われてたりします。その他はまた別記事にまとめて紹介していきます。
 
 

豆知識 〜アイシャドー〜

古代エジプト人は世界で初めてアイメイクをしたことで有名です。ただ、単なる見栄えを美しくするためではなく、魔よけ・虫除け・目の病気への対策に用いられていました。古代エジプトのアイシャドーはマラカイトをすりつぶした青色の粉状のものをまぶたに塗るもので、ハエによる眼病の伝染を防ぐといった目的で用いられました。また、最初に使ったのがクレオパトラという説もあります。

 

まとめ

エジプト人のシンプルなコーディネートはミニマル思考の現代に通ずるところがあるのではと思います。服装がシンプルな分、装飾品がとても素敵ですね・・・!アンクのモチーフが使われているピアスは、現代でも時々見かけます。意味を知ることで、ファッションをもっと楽しむきっかけになれば嬉しいです。また、古代エジプト人の被り物へのこだわりは強く、ここからムスリムの女性が被るヒジャブのルーツになっているという説もあるくらいです。5000年、活き続けるデザインを大切にしていきたいですね。
 
最後までお読みいただき有難うございました。
 
 
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